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パーマネンシー

『親ガチャ』という言葉を、はじめて教えてもらったとき、衝撃を受けました。

『なんという言葉が生まれたのだろう!』、と。

 

ガチャかあ…。

たしかに、似てる?!

 

そう。
子どもは生まれてくる親や家庭を選べない。

そのことについて、『なにも言えない…』、『ガチャガチャに似ている?!』と感じる一方で、まさに、『育ちの環境を社会が保障しきれていないことを表した言葉』、とも感じました。

 

私たちは、自分の想いを『まわりの人に大切にしてもらっている』と感じることで、『自分はひとりの大切な人間である』と、思えるのではないでしょうか。

 

少し前に、ある研修会で、【パーマネンシー】という概念を知りました。

ある方が、【パーマネンシー 】の概念を用いて意見を述べておられたのですが、その内容がとても心に残りました。

お恥ずかしながら、不勉強のため、この概念を知らなかったので、その後、【パーマネンシー 】の概念について学び始めました。

 

お勧めの本📖をご紹介いたします。

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📖 パーマネンシーをめざす子ども家庭支援

畠山由佳子/福井充 編著

岩崎学術出版社

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【パーマネンシー】は、『つながり』を核とした概念で、人生を通して、子ども自身が大切に思う場所、ひと、世界を大切にしています。

 

「何があっても自分のもとを去らない人」、「置き去りにしない人」、「応援し続けている誰か」が自分の身近に「いる!」と、すべての子どもが感じられるようにするためには、いま、どのような社会的な保障が求められているか、ということについて、深く考えさせられました。

 

本文中(p268)に、「かけっこ」の語りが出てきます。

社会的擁護を経験した米国の若者が語った言葉なのですが、その言葉に、胸が熱くなりました。

 

『自分を応援する観客が一人もいない「かけっこ」で、走っているような気持ち』

 

子どもを育てる中で、いろいろ思い悩むこともあるかと思います。

でもきっと、「かけっこ」のような何気ない日常の場面で、その子のことを想い、心から応援してあげること、もうそれだけで、十分なのではないでしょうか・・・。

 

私は、助産師なので、主に、産前・産後の母子とその家族をサポートする立場にあります。

子どもを育てる人が、しんどくなった時に、抵抗なくサポートを得られる社会が1日でも早く訪れるよう、助産師として、自分ができることを、毎日、一つ一つやっていこうと思います。

 

そして、なにより、これから大人になっていく方が、【パーマネンシー】という概念があることを知り、理解し、自らの人生を選択していただけたら…と願います。

 

ぜひ、お手に取ってご覧ください📖

🌈毎日が笑顔あふれる時間となりますように。 

 

#パーマネンシー ##permanency